短期間で退職した会社がある場合や、転職回数が多く履歴書に書ききれない場合に、履歴を省略したい、と考える人もいるようです。
どのような対処法があるのでしょうか。 また、企業はどのように考えているのでしょうか。
履歴書は応募先に提出する正式な書類です。
1週間だから、1ヵ月だから書かなくてもいい、半年だから書く、というものではなく、基本的にはすべての入社・退社を記入するのがルールです。
省略するかどうかについては、最終的に自分自身で判断しなければなりませんが、省略する場合でも面接の際には必ず触れるようにしましょう。
本当は1ヶ月しか働いていなかったのに、3ヶ月在職していたように履歴書に書いたり、あるいはブランクにしてあたかも転職活動をしていたように見せることは、企業に対して嘘をついていることになります。
前述の通り、勤務期間の長短で履歴を省略することは望ましくありません。
「職歴とまでは言えないから」と自分で判断して省略しても、企業側から見ると「不利になると思って隠した」と見られてしまう可能性もあります。
正直にきちんと記入する方がよいでしょう。
転職回数が多くて履歴書に書ききれない場合の対処方法として以下の方法が考えられます。
応募企業が気になるのは「採用したとしても、すぐに辞めてしまうのではないか?」ということです。
転職回数が多い、短期で辞めざるをえなかったのはそれなりの理由があったはず。
それをいかに前向きな志望動機につなげて話ができるかによって、同じ履歴だったとしても受け取る側の印象は違ってきます。
たとえば業種や職種が一貫している場合に入・退社を繰り返したのは「正当な評価が得られなかったこと」が理由であれば「実力主義で評価されているという社風に魅力を感じて」とアピールできるはずです。
また退職理由が「家族の入院介護」「業績悪化による倒産」など本人以外にある場合にはその旨を履歴書に記入してもいいでしょう。