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面接をクリアするには(1)

応募・面接の基礎知識

このメニューでは、応募から面接までの手順をご説明します。 まず、人事担当者が面接の際に応募者のどんな点を重視するのか? 各項目を新卒者・第2新卒・未経験者・経験者に分けて、重視される度合を星の数でまとめてみました。

  新卒者 第2新卒
未経験者
経験者
意欲 ★★★★ ★★★★ ★★★
適性 ★★ ★★★★
社会常識 ★★ ★★★ ★★★
学歴 ★★★ ★★
専門能力 ★★ ★★★★
資格 ★★ ★★

第2新卒・未経験者で重視されるのは、 仕事に対する意欲があるかどうか?
募集職種に対する適性があるかどうか?という点です。

次に、ビジネスのマナーが身についているか?という点。
資格が意外に低いのは取得しているかどうかより、どう活かそうとしているかが大切であるということのようです。面接官が退職理由や志望動機などを質問するのは、こういった点を知りたいと考えてのこと。

人間関係や会社に対する不満が理由での退職が敬遠されるのは、意欲を疑われるからなのです。

応募から面接まで

(1)応募までの最終チェック

具体的な応募行動に移る前に、以下のことをチェックしておきましょう。

希望条件の優先順位がついている
「基本給」「歩合給」「正社員・契約社員など雇用形態の違い」など広告の用語や募集条件を理解している
事前に得られるだけの情報を集めており、広告の 疑問点や聞きたいことを整理している
応募書類を納得いくまで工夫している 退職理由や応募動機を自分の言葉で話せる。

(2)応募のアプローチ

大きく分けて、履歴書を郵送する、あるいは持参する、応募先が行う説明会に出席するといった3通りがあります。それぞれ、事前の電話連絡を必要としていたり、特に明記されていなかったり様々ですが、原則としてはその指示に従って応募すると良いでしょう。

ただし「応募するのにやや時間的に遅れを取ってしまった」という場合には電話連絡を入れてみたほうが良いのではないでしょうか。 電話をすることにより、募集が既に締め切られていないかが確認できます。「予想外に応募者が多く業務に支障が出るため早々と締め切らざるをえなかった」という企業の声を耳にするからです。無駄にならないために確認しておきたいポイントです。

その際には、募集の担当となる方の氏名を確認しておきましょう。郵送・訪問の際に、単に「人事課」などという部署名より個人あての方がよりダイレクトに届くからです。後日、連絡したい場合にも役に立ちます。

(3)服装・メイク・アクセサリー

身だしなみは、相手に与える第一印象を左右します。
業界や職種によってアクセントも必要ですが、基本は仕事をするにふさわしいものであること。
清潔感が大切なポイントです。
学生の時のリクルートスーツでもかまわないですし、スーツの色は紺色でなくともかまわないようです。
スーツのボタンはきちんととめるようにしましょう。
派手な色よりは落ち着いた色というように、無難に押さえる場合が多いようですが、最近では「自分らしさ」をアピールする人も増えているようです。髪型やメイクなども、あくまでも清潔な感じを与えられるかどうかがポイントです。

(4)面接当日の7つ道具

○履歴書・応募書類
○筆記具(鉛筆・消しゴム・ボールペン)、メモ用紙・面接会場の地図・連絡先(交通手段もチェック)
○ハンカチ・ティッシュ(女性の場合ストッキングも)
○時計
○印鑑(交通費が支給される場合領収書に捺印が必要〉

(5)会社を面接する気もちで

面接はお見合いと同じです。面接官の印象や社内の雰囲気・働いている人の様子など、短時間での印象であっても不思議に当たるものです。
長く勤められそうか、自分に合っているか、よく観察しましよう。

(6)会社が見るポイントは

応募先があなたを見るポイントは3つあります。
社会人としての礼儀・マナー、仕事に対する取組方、採用基準に合っているかという観点です。
敬語を正しく使えるか、マナーが身に付いているか、待遇や人間関係の不満だけという退職理由や、好き・憧れだけの応募だったり考え方が甘くないかなど、面接の応対などによって判断されます。
応募先の採用基準は広告や面接官のお話から感じ取らねばなりません。
そして、自分がいかに相応しいかをピーアールするわけです。
面接では積極的にコミュニケーションをはかって求められている人物像をつかみましょう。

(7)自己アピール

応募先をよく理解していること、応募職種に強い意欲を持っていること、キャリアを分かりやすく伝えられること、長所は具体的かつ客観的に、資格はなくても特技であればアピールを、キビキビ・ハキハキした対応を。 アピールする内容はあらかじめまとめておきましょう。

模擬面接で対策チェック

質問例 質問の意図 アドバイス
○○さんですね。お住まいからここまでどれぐらいかかりましたか? 導入としての何気ない質問でも狙いが隠されていることがある。無理なく通勤できるかどうかを確認したり、交通手段を聞いて手際良く説明できるか、社会人としての言葉づかいが身に付いているかなどが考えられる。 応募者本人の緊張をほぐすように、あたりさわりの無い話題から入る面接官が多い。ダラダラ説明するより簡潔・明確に応えよう。
前職は△△ですか。具体的には、どのような仕事をなさっていたのですか? どのように仕事に取り組んできたか、業務の内容や果たしてきた役割、これまでの実績など、仕事への姿勢やどれぐらいの実力があるかをチェックされる。 事前に整理していないと、紋切り型になったり履歴書に書いたことを繰り返すことになる。どんな会社の中で、どのような仕事・役割をやってきたのか。成果や表彰・周囲の評価・困難なことを乗り越えたエピソードなどを交え説得力を増すようにしたい。
この厳しいおりに、なぜ転職なさろうと思われたのですか? 退職理由は、最重要ポイント。応募者の仕事に対する姿勢・考え方が現れるからだ。面接官が一番避けたいのは、採用しても同じ理由ですぐに辞められること。それだけに深く突っ込まれることもある。 残業が多い、上司と合わないなど、ネガティブな理由は前向きな姿勢が感じられない。不満が理由であるときは誰もが納得できる根拠を述べたり、自分なりにこういった努力をしたが… などと積極的に考えたり動いた上での退職であったことを伝えよう。
口口職を希望されているのは、どういう理由からですか? 仕事の応募動機。未経験の場合は必ず聞かれるはず。イメージや憧れだけで選んでいないか、本人のやる気がチェックされる。 未経験の場合は、しっかり仕事研究を行いたい。その仕事をするとき、どういうことに喜びを感じたり、つらいと感じるかぐらいは理解しておこう。それも無理なら一から出直す決意を訴える。
口口職の求人はた<さんあったと思いますが、当社を選ばれた理由は? 会社のどこに魅力を感じたかは面接官も気になるポイント。事業内容や仕事内容なのか、給与・休日などの待遇面かを聞き、本人の仕事に対する姿勢を知る手掛かりにする。 将来性を感じる、安定していそう、などの答えでは本当に入社したいのかと意欲を疑われても仕方ない。新卒と比べ会社資料が少ない中途こそ、他人と違った自分なりの研究が生きてくる。この質問には、入社できたら自分のこういう得意なことをこんなふうに活かせるのでは?などのように話したい。
給与はどれぐらいを希望されますか? 条件の確認があるかはケースバイケース。会社として応じられる範囲かどうか確認のために行われる。 給与アップを狙うか、現状維持を希望するかは本人次第。但し、高額にふっかけたり生活の最低レベルを割る金額では無理がある。年齢・経験・能力などを客観的にとらえた妥当な額を提示しよう。譲れない最低ラインがあれば、「以前の会社ではこれぐらいいただいておりましたが・・・」と話しておこう。
最後に何か質問はございませんか? 通常は、最後に質問する時間を与えられる。最終決定ではないが、ここまでで採否の目安が大体ついていることも多い。 聞かれてから考えているようでは困る。事前に不安に思うことをチェックしておき、説明がされなかったことを質問するようにしよう。
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